ボルネオはもともと熱帯雨林なので雨が多いのは当り前なのですが、1週間足らずの旅行中に雨日にあたると予行代金を損した気持ちになりませんか。
ボルネオに旅行に来られる皆さんは、紺碧の海、抜けるような青空、椰子の木陰に入れば南シナ海からの爽やかな風がシルクの如く体を包んでくれる・・・・、そんな休暇を求めて来られるでしょう?。もちろんシルクの風も黄金のサンシャワーも燃えるようなサンセットも味わえる確率は低くは有りません。でも仮に自分が旅行中雨に当ってしまいホテルの部屋から出られないなんていう事にならない様に雨日の過ごし方をじゃじゃ姫から伝授しましょう。
単純に言えば雨を楽しむ。ボルネオの雨は大体がスコールですから2,3時間もすれば青空が覗いてきます。でも終日雨という日ももちろんあります。
まず、スコールの楽しみ方。日本の夕立とは大違いなのでその凄まじい雨の降り方を直に感じ取る。もちろん直に感じ取るには雨の中に出てみること。傘なんて入らない!。何も役に立たないから。滝のような雨がどんどんと身体に打ち付けてきますよ。冷たい雨ではないから大丈夫。ほんの数秒で全身びしょぬれ。「ひゃーひゃー」と声を上げているうちに足元を見て!。底はもう沼状態のはずです。さらに目を上に向けると重くのしかかって最後には落ちてしまいそうな空が貴方の頭上のみに広がっているでしょう。向こうの水平線は光がさしているでしょう。
そして隣で雨宿りしている現地人をそっと観察してみてください。日本なら急な夕立でアポイントに遅れそうだといらいらしている顔ばかりですが、こちらの人たちは至って柔和な顔つき。雨が降れば1リンギット足らずの甘いティータリック(ミルク紅茶)を飲みながら止むまで待つ。アポイントに遅れたらスコールを理由にすれば問題ないという顔を皆がしています。そしてにこやかな笑顔を貴方にプレゼントしてくれますよ
運悪く終日雨にあってしまったら、うーんちょっとホテルの部屋でじっくり読書なんて・・・・そんな情緒にふけっちゃいられない・・・でしょう?。コタキナバルは日本のように雨の休日でも楽しめるようなショッピングモールはありませんが、今年夏オープンしたショッピングモールワン・ボルネオ」行きをお薦めします。市内から10キロほど郊外にショッピングモールとホテルとコンドミニアムの集合ところが出来ました。シャングリラ・タンジュンアル・ホテルやステラハーバーホテルから無料の直通バスが出ています。それも1時間置きに。そして市内からはワリサンスクエアーの裏手からも無料バスが出ています。
「ワン・ボルネオ」のショッピングモールは日本のショッピングモールに慣れ親しんだ貴方がたには手を出したくなる代物はないでしょう。ブランド品があるわけでもセンスの良い衣類が並んでいるわけでもありませんが、なんとなくレトロでちょっと田舎くさいセンスがボルネオらしくて面白いです。そしてこのショッピングモールは余り人がいないので貸しきり状態(気分に)にしたってください。
最上階のフロアに日本の100円ショップ「ダイソー」が入っていますが、全く商品は日本と同じ物。日本語で表示してあるところがこちらの人たちには人気のようで個々だけは人出があります。
無料バス、手出ししたくなる代物に出くわさない・・・・、無駄遣いしないで3,4時間過ごせる貴重な場所ですよ。
ただし無料バスはいつ廃止になるか分かりません。こちらは事前に廃止のお知らせなどもともと無い所ですから。雨の日にワン・ボルネオに行こうと決めたときチェックするより他ありませんね。
旅先の雨は雨も仲間に引き入れてしまう、これは旅を楽しむポイントですね。